退職代行サービスを利用すれば、自分の代わりに退職手続きをしてもらうことができます。ちょっとしたサポートをしてくれるというレベルではなく、依頼をすればそれ以降一切会社に連絡したり、出勤したりしなくていいというサービスが大半です。
ただ、弁護士事務所が運営をしているサービスもあれば、一般企業が運営しているサービスもあります。そのため特に初めて利用する人にとっては、どのサービスを使うべきなのか全く見当がつかなくてもおかしくありません。
そこでここでは退職代行サービスのおすすめランキングを挙げていきます。口コミや評判の良い転職サイト全48社を徹底比較した上で、ランキング形式で発表しているので是非参考にしてください。信頼性が高く、サービスの質が高い業者を集めております。その他、退職代行サービス自体の解説や、Q&Aの紹介などもしています。
退職代行サービスおすすめ人気ランキング
まずは退職代行サービスの人気ランキングを紹介していきます。ランク付けをしてはいますが、どのサービスも信頼性が高いためおすすめです。
第1位 退職代行ニコイチ
弁護士の監修がついているサービスです。そのため法を破るような行為をすることはなく、安心して任せることができます。また、退職成功率100%かつ運営歴16年であり信頼性も高いです。そして即日退職も可能です。
料金は27000円で固定であり、追加料金が発生することはありません。アルバイトや正社員などどのような立場であっても金額は一緒です。決済方法は電子マネー決済、クレジットカード決済、銀行振込となっています。
それから、ニコイチは人材紹介会社と組んでいますから、転職先が決まっていないけれどすぐに退職したいという方にもおすすめです。
さらに2か月間のアフターサポートもありますから、何らかの問題が発生したときでも安心です。また、そもそも平穏に退社するために丁寧な打ち合わせをしてくれますから、心配する必要はありません。
ニコイチは、弁護士監修系の退職代行サービスの中ではトップクラスで料金が安く、退職成功率も100%であるため、おすすめランキングで1位としました。
第2位 退職代行SARABA
こちらは労働組合が運営をする業者です。労働組合が勤め先との交渉を引き受けますから、弁護士法を破ることはありません。有休消化、退職日調整、残業代・給与請求などに関してもきちんと対応してくれます。
また、24時間対応、相談回数の制限ナシなど安心できる要素が多いですし、もちろん完全に退職できるまで相談に応じてくれます。万が一退職するにあたって何らかのトラブルが起きたとしても、退職代行SARABAが的確に対応してくれます。
勤め先からの退職承認が出ましたら、行政書士が監修した退職届を取得できます。そのため、これまで退職したことがないという人でも、何も困らず迅速に手続きをしていくことが可能です。また、退職後の転職サポート(転職支援)もあります。
料金は25000円で固定であり追加請求は発生しません。退職失敗時の100%返金保証システムもあります。ただし支払いはクレジットカードのみです。
トータルで優れている退職代行サービスですので、今回のおすすめランキングでは2位としました。
第3位 辞めるんです
ランキング3位は「辞めるんです」です。こちらは後払い制を導入している退職代行サービスです。ちなみにこの業界で後払い制を採用したのは辞めるんですが初です。
24時間依頼対応してくれますし、状況によっては即日退職することもできます。さらに電話回数無制限、相談回数無制限なので安心です。
退職達成率100%・実績件数7000件以上であり信頼できますし、もしも失敗した場合は料金が発生しません。
そして顧問弁護士が監修していますから、弁護士法を破ることもありません。また、勤め先への対応を一任することが可能ですから、勤め先と全く連絡を取り合うことなく退職することが叶います。適正業務の範囲内で有休消化のサポートもしてくれます。
退職が済んだら、アフターサポートを受けることができます。しかも追加料金はありません。料金は一律27000円であり、正社員やアルバイトなど雇用形態と関係なく利用することができます。決済方法はクレジットカードか銀行振込です。
第4位 退職代行Jobs
弁護士の監修がついていて、労働組合との連携もありますから交渉ができます。有休消化の申請も無料で行ってくれます。
さらにはセラピストによるカウンセリングを受けることができますから、メンタル的に辛い状況にある方にもおすすめです。もちろんカウンセリング料金は無料です。
返金保証がありませんが、これまでの成功率は100%ですから問題はないでしょう。オフィシャルサイトにも、退職率は100%であり絶対に退職できるという内容の記載があり自信が伺えます。
実際、確実に退職できるという点で口コミでも高く評価されています。また、後払いシステムもありますから、どうしても返金保証がないと不安という方でも気兼ねなく利用できることでしょう。
どのようなシチュエーションでも追加料金は発生しませんし、退職できるまで何回でも相談することが可能です。また、24時間356日相談に応じてくれます。さらに転居のフォローや転職先の紹介までしてくれますから、安心して即日退職できます。
決済方法は、後払い(翌月に現金支払い)、コンビニエンスストア決済、クレジットカードです。料金設定がやや特殊ですので気を付けましょう。
- シンプルプラン(代行):27000円
- 安心パックプラン(代行+労働組合):29000円
※あとから労働組合に入るケースでは、別途4000円(組合費2000円+新規加入料2000円)が発生します。
5位 Re:Start
ランキング5位はRe:Startです。退職達成率100%、即日退職できます。失敗したケースにおける全額返金保証システムもありますから、万が一の備えも万全です。LINE相談ができますから、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
また、依頼後は勤め先とやりとりする必要が全くありませんし、備品の返却なども一任することができます。※Re:Startに限らず備品の返却などは基本的に、物品を代行サービスに預けて、代わりに返してもらうという方式になっています。
その上、「頻繁に連絡をくれて、指示が的確なのでよかった」などの口コミもあります。さらに退職できましたら、転職先の紹介、書類の準備などのアフターサポートもしてくれます。もちろん追加料金はありません。
価格は一律33000円ですが、キャンペーン利用で安くなる場合もあります(契約社員や正社員は割引など)。ただし、支払い方法は銀行振込のみですから気を付けましょう。
第6位 退職のススメ
達成率100%であり、代行・再就職補助件数は10000件を突破しています。退職届・備品返却など全部サポートしてくれますし、勤め先の人と会うことなく退職することができます。
また、弁護士の監修が入っていますから、何らかのトラブルが発生した場合でも適切に対応してもらうことが可能です。労働組合を結成していますから、退職日調整や有給取得の代理も任せることができます。
さらには失業保険関連のサポートや転職先の紹介まで行ってくれますから、今すぐ退職したいもののあまり準備ができていないという人にもおすすめです。
料金は一律27000円です。また、退職のススメが紹介した勤め先を退職するときには、退職代行料金が0円となります。
第7位 わたしNEXT
ランキング7位は女性専用退職代行業者のわたしNEXTです。女性が選ぶ退職代行サービスナンバーワンとなっていますから、特に女性の皆さんにおすすめします。もちろん即日退職も可能です。
労働組合と連携し、日本退職代行協会(JRAA)の承認も取っていますから、非常にクリーンです。退職達成率100%で、15年間の運営歴があります。また、失敗時の全額返金保証システムもありますから安心して申し込むことができます。
さらに転職のサポートもあり、転職後にお祝い金をプレゼントしてもらえますから、活用しましょう。
料金設定は少し特殊であり、サブスクプランもあります。継続的に労働できない事情があるケースや、まとまった資金が用意できない場合にはサブスクの検討をおすすめします。
- 派遣、契約、正社員、内定辞退:29800円
- パート、アルバイト(社会保険未加入):19800円
- サブスク(ヤメホー):月々3300円
- 転職お祝い金:最大で50000円
サブスク(ヤメホー)の契約をすると、1年に2回まで退職代行サービスを使えるようになります。ただし12回支払わらないと無料解約ができないので気を付けましょう。その前の段階で解約すると手数料が発生します。
ちなみに12回支払う場合の合計金額は39600円ですので、それを考慮して利用するかどうか決めることをおすすめします。
決済方法が豊富で、後払い(翌月現金支払い)、電子マネー、コンビニエンスストア支払い、クレジットカード・デビットカード・プリペイドカード、銀行振込に対応しています。※ただしサブスク(ヤメホー)利用をする場合は、クレジットカード支払い限定となります。
第8位 退職代行ガーディアン
ランキング8位は退職代行ガーディアンです。労働組合法人が代行してくれるため、勤め先が強引に引き留めてくるなど困難な状況にある場合でも、退職することができます。
勤め先とのやり取りを一任できますし、退職届関連や備品の返却も郵送で進みますから、上司などとコンタクトする必要が全くありません。LINE相談できますので、まずは気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
料金は一律29800円であり、雇用形態によって変わることはありません。パートやアルバイトで退職できず悩んでいる人も少なくありません。該当する方は検討してみてはいかがでしょうか。
また、退職の難易度が高い場合でも追加料金が発生することがないので安心です。決済方法はクレジットカードもしくは銀行振込です。
第9位 弁護士法人みやび
弁護士法人みやびは、弁護士自体が運営している退職代行サービスです。そのため、普通の退職代行業者とは違って、有休消化や退職金の請求、給与・残業代の支払い交渉などを依頼することもできます。
依頼後、料金を支払えば、以降はどのような作業をしてもらうにしても出勤する必要はありません。退職完了後の手続きまで全て任せることが可能です。
また、退職してから使うことになる書類(雇用保険被保険者証、離職票など)を発行するように勤め先に明確に伝えてくれます。
弁護士が運営しているという事でハードルが高く感じるかもしれませんが、24時間LINE相談できますので、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
料金は55000円ですが、退職金や残業代を請求した場合はその中の20%を成功報酬として支払うことになります。また、決済方法は銀行振込のみです。
弁護士が運営しているため金額は高めですが、そのぶん安定感がありますし、法的交渉ができるというのはやはり大きいです。そのため今回のおすすめランキングでは9位としました。
第10位 EXIT
メール、電話、LINEで24時間相談することができる退職代行サービスです。深夜でも土日祝日でも構いません。
転職決定件数ナンバーワンの転職エージェントと連携していますから、転職に対する不安がある方には特におすすめします。面接や書類作りなどについてのサポートを受けることもできます。
しかもEXITと提携するエージェントを利用して就職を決めた場合は、転職代行料金が全額戻ってきます。また、1回EXITを使った経験がある人は、次の退職代行料金が1万円下がります。支払い方式はクレジットカードと銀行振込です。料金設定は以下の通りです。
- パート・アルバイト:30000円
- 契約、正社員:50000円
今回のおすすめランキングでは10位としましたが、十分優れた転職代行サービスであると言えるでしょう。
退職代行のおすすめサービス比較一覧表
おすすめランキング10位までの退職代行サービスの価格、対応時間、クレジットカード支払いができるかどうかなどについて改めてまとめます。
価格 クレカ決済 返金保証 対応時間
1位:退職代行ニコイチ 2.7万円 ○ 全額保証 7~23時(メール常時)
2位:退職代行SARABA 2.5万円 ○ 全額保証 24時間
3位:辞めるんです 2.7万円 ○ 全額保証 24時間
4位:退職代行Jobs 2.7万円 ○ 全額保証 24時間
(労働組合費0.2万円)
5位:Re:Start 3.3万円 × 全額保証 10~22時
6位:退職のススメ 2.7万円 決済方式記載ナシ 全額保証 対応時間記載ナシ
7位:わたしNEXT 正社員2.98万円 ○ 全額保証 24時間
バイト1.98万円
8位:退職代行ガーディアン 2.98万円 ○ 返金保証に関する記載ナシ 対応時間記載ナシ
9位:弁護士法人みやび 5.5万円 × 返金保証ナシ 24時間
10位:EXIT 正社員:5万円 ○ 返金保証ナシ 24時間
バイト:3万円
なおランキング1~10位のサービスはいずれもLINE相談に対応していますし、即日退職も可能です。
また、ランキング1~10位のサービスの価格をチェックしてみると、一般的な退職代行サービスであれば料金相場は3万円ほど、弁護士事務所の場合は5万円程度であることが分かります。
そしてクレジットカード支払いができず、銀行振込にしかできない業者もあるので気を付けましょう。
それから全額返金保証システムがないサービスもありますが、これについては退職成功率100%なのであればほぼ問題ないと言えるでしょう。
その他、不明点があればその退職代行サービスに問い合わせていただければ幸いです。どの業者も顧客確保に力を入れていますから、丁寧に対応してくれます。
退職代行サービスとは
当人に代わって、勤め先に退職の意思を知らせ、退職するための手続きを行うサービスのことを退職代行サービス、退職代行業者などと言います。
主に、契約期間中は辞めさせないと強要されている、引き留められていて辞めにくい、退職したいが自分では伝えにくいなどという状況にある方が、このサービスを利用しています。
退職代行サービスの大半は料金一律システムですし、LINEによって気軽に相談することが可能です。
また、労働組合や顧問弁護士が運営を行っているサービスの場合、有給休暇や退職金の請求をしたり、給与や残業代の未払い問題に対応したりしてもらうこともできます。
退職代行サービスと弁護士事務所の違い
一般業者が運営する退職代行サービスと弁護士事務所とでは、できる業務の範囲に大きな差があります。ですから、自分が何をしてもらいたいかを整理した上で、どちらを利用するかを決めましょう。料金だけで選ぶと失敗する可能性があります。
まず、勤め先に退職の意思を伝えることは通常の退職代行サービスであっても当然できます。ですが、退職条件に関して細かな交渉を行う、退職に関する法的な相談をするなどの行為は、弁護士事務所でないとできません。
料金相場は、退職代行サービスが3万円程度、弁護士事務所で5万円ほどといったところです。
弁護士事務所と退職代行サービスの差を整理しておきましょう
退職代行サービス 弁護士事務所
退職意思を知らせる できる できる
法的相談 できない できる
細かな交渉 できない できる
価格相場 3万円 5万円
退職代行サービスをおすすめできる人
ただ単に退職したいだけで、金銭的な部分や有給休暇などに関する交渉はしないという人には、通常の退職代行サービスをおすすめします。
一般的な退職代行サービスであっても、退職の意思を代わりに伝える、書類の準備や手続きをするなどのことはしてくれます。そのため、とにかく辞めたいだけという方であれば満足できることでしょう。
弁護士事務所をおすすめできる人
法的な交渉をしてほしい、料金が高くなってもトラブルを回避したいという方には、弁護士事務所をおすすめします。
さて、弁護士法72条において「弁護士以外が、報酬目当てで、法律事務を取り扱うのは禁止(意訳)」と定められています。
そのため通常の退職代行業者は、法律事務を行うことができません。残業代や退職金の希望を知らせるという事までは可能ですが、請求をするのはNGです。
となると、弁護士事務所を利用する以外の選択肢がないように感じるかもしれません。ですが、企業としても有給休暇の拒絶、給与の未払いなどをすれば、法律を破ることになることでしょう。そのため企業側はあまり大きな態度で出ることができません。
企業側に退職者を訴えるという選択肢が浮かぶ場合もあるでしょうが、大きな費用が発生するだけで、実行する利点はあまりありません。
そのため、法律が関わる問題を抱えているというケースに関しても、一般の退職代行サービスでもトラブルなく退職できる場合が多いです。
弁護士事務所を利用して法律的な相談をしたのであれば、通常の料金にプラスして成功報酬20%(平均)が発生します。そのため、安心のためにとにかく弁護士事務所を使うべきなどとは言えません。
やはり状況を見ながら通常の退職代行サービスを使うか、弁護士事務所を利用するか慎重に判断することをおすすめします。
退職代行サービスを利用すべき時は?
退職代行サービスを利用すれば、大抵のケースにおいて依頼から数日で退職を完了させることができます。書類の準備や手続きなどもしてくれますから、負担が少なくて済みます。
また、基本的に上司などに会うことなく退職できますから、職場での人間関係に悩まされている人や、ブラックな働き方をしている人、パワハラを受けている人にとってもありがたい存在であると言えます。
ただ、3~5万円程度の料金がかかるわけですから、ご自身の力だけで退職できるのであれば、それに越したことはありません。では、どのようなシチュエーションにおいて退職代行サービスを使うべきなのでしょうか。
退職意思を自分で伝えられない時
自分で退職意思を伝えた場合、その後も数日~数か月程度は働かなければなりません。退職したいと言うだけで、すぐ辞めることができるというケースはほとんどありません。
勤め先の雰囲気によっては自分自身で退職意思を知らせてしまったせいで、今以上に居心地が悪くなるということもあり得ます。
そのため、勤め先で過ごしにくくなるのは嫌だという方は、サービスの利用を検討することをおすすめします。特に勤め先の人間関係で悩んできたという人には推奨します。
上司が辞めさせてくれない時
勤め先で退職意思を知らせても、契約期間がある、とにかく辞めないでほしい、人が足りないのだから辞めさせるはずがないでしょう、今の仕事がひと段落するまで待ってほしい、などと言われて、スムーズに退職できない可能性があります。
ですが、当人に退職意思があるのであれば、企業側の権限で強制的に辞めさせないということはできません。そのため、こういったケースでは退職代行サービスを使って、すぐに動き出すことを推奨します。
精神的な病気のせいで会社に行けない時
ブラック企業で長期的に労働していた、上司からのパワハラがあったなどの理由で心身を壊してしまい出社できなくなった、などという人は少なくありません。こういった場合も、即座に退職代行サービスを使うことをおすすめします。
真面目な人ほど、どのような状況になっても退職することができず、さらに自分を追い込んでしまう可能性が高いです。
恐らく、会社に迷惑をかけてしまう、いきなり辞めるなんて無責任だ、これくらいで辞めたいなどと考える自分がおかしいのではないか、などと考えているのでしょう。
ですが、まずはとにかく退職しましょう。あなたにとって一番大事なのはあなたです。今の勤め先ではありません。
ちなみに、再就職サポートをしているサービスを使えば、次の就職先の紹介も行ってもらえます。退職の準備を進めていなかった人でも、問題なく退職することが可能です。まずは相談してみることをおすすめします。
退職代行サービスの選び方
ランキングで挙げましたが、退職代行サービスはたくさんあります。そのため、利用した経験がない人は、どの業者を使えばいいのか判断しにくいはずです。そこで、ここからは退職代行サービスを選択するときのポイントを5つ紹介します。
ご自身の状況から選ぶ
まず、退職したいだけで法的対応は不要なのであれば、即日対応してくれる退職代行サービスを使うのがおすすめです。そして、法的な請求をしたい、万が一勤め先に訴えられた場合に対応してほしいというのであれば、弁護士事務所を利用することを推奨します。
ただ、先ほどもお伝えしましたが、給与や残業代の支払いをしてほしい場合であっても、一般的な退職代行サービスを利用すれば十分という可能性があります(企業側も基本的にはいざこざを起こしたくないためです)。
金額で選ぶ
一般的な退職代行サービスであれば3万円程度、弁護士事務所に関しては5万円ほどの金額となります。また、弁護士に依頼して、勤め先に法的な請求を行ったのであれば、20%くらいの成功報酬を支払うことになる場合もあります。
そのため、コストを抑えたい人には一般的な退職代行サービスをおすすめします。反対にお金がかかってもいいので、安全に進めたい(万が一訴えられたときに対処してほしい、など)というのであれば、弁護士事務所を利用するといいでしょう。
サービスの充実度で選ぶ
ほとんどの退職代行サービスは、LINEでの相談を受け付けています。LINEなどのチャットサービスであれば24時間対応してもらうことができます。
ですが、電話やメールでしか受け付けない業者の場合は、依頼者側が都合をつける必要があったり、何回も相談するのが難しかったりする可能性があります。
ですから、基本的には24時間LINEなどのチャットサービスで相談できる退職代行サービスを利用しましょう。特に何回も相談したい、仕事などで多忙、という方にはおすすめします。
実績と口コミから選ぶ
退職成功率100%とアピールしている業者がほとんどです。ですが、100%ではあるものの、まだ対応件数が100件以下というところもないわけではありません。
ですから、必ず退職代行サービスの評判や口コミもチェックしておきましょう。インターネット上やSNSなどで、「退職代行業者名 口コミ 評判」などで検索すれば調べることができるはずです。
ちなみに、本記事のランキングでナンバーワンとした退職代行ニコイチの退職人数は延べ2万名以上、運営歴は16年を超えています。
顧問弁護士・労働組合が関わっているかで選ぶ
弁護士事務所であれば、当然法律違反することはありません。また、(稀なケースですが)損害賠償を起こされた場合でも、弁護士が適切に対応してくれます。
そして、近年では一般的な退職代行サービスのうちにも、弁護士が監修していたり、労働組合が運営に携わったりしているところが多くなってきました。法を破らないためにも、顧問弁護士や労働組合が携わっている退職代行サービスを選ぶことをおすすめします。
退職代行サービス選びで失敗しないためのポイント
それでは、退職代行サービスの選択において失敗しないための要点をいくつか紹介していきます。
顧問弁護士や労働組合の関わりかたをチェックする
先述の通り、労働組合や弁護士が関わっている退職代行サービスは少なくありません。そういったサービスであれば、違法行為が発生することはまずありません。
ただし、労働組合や弁護士自体が運営をしているのかどうかによって、対応可能範囲が大きく変わりますから、確認しておく必要があります。
監修をしているだけである場合は、弁護士が直接的に退職代行をしてくれるわけではありません。そのため、違法行為をしないという部分に大半の価値があると言えるでしょう。
そして、法的相談・請求もしてほしい、万が一訴えられたときに対応してほしい、という場合は、弁護士事務所を利用することをおすすめします。
どこまで相談にのってくれるか、交渉できるのか把握する
退職代行サービスのユーザーの中には、こういった悩みや要望を抱えている人が目立ちます。
- 即日退職したい
- 最後の月の給与をちゃんと得たい
- 郵送で備品などを返すことは可能か
- 有給休暇の消化は可能か
- 退職金をもらえるだろうか
即日退職をするとしても、できる限り希望を叶えた上で退職したいと考えるはずです。特に給与、有給休暇など金銭的な部分が気になっている人は少なくないのではないでしょうか。
さて、弁護士資格を有さない業者の場合、退職意思を知らせることまでしかできません。しかし、そういった業者でも「残業代まで回収」「有休消化可能」などと謳っている場合があります。
ですが行ってくれるのは、あくまで「依頼者がそのように望んでいますよ」と代わりに伝えることだけです。請求をしてくれるわけではありませんから、勤め先に拒否されてしまう可能性も否定はできません。
特に全請求が可能などとアピールしている退職代行サービスの中には、違法性が高いところもあるので気を付けなくてはなりません。
各代行サービスの口コミ・評判をチェックする
多くの退職代行サービスが、即日退職できる、24時間対応、達成率100%などとアピールしており、こういった宣伝文句だけで判断するのは困難です。
ですから、利用したい退職代行サービスがあれば、インターネット上やSNSなどで口コミや評判をチェックしておきましょう。
運営や担当スタッフの対応の質が低いサービスはおすすめできません。具体的には、「相談を受け付けてくれなかった」「担当スタッフの連絡が遅い」などの口コミが多い業者は警戒するべきです。
ストレスフリー・トラブルゼロで退職するためにも、正式に依頼する前に他のユーザーの感想を見ておくことをおすすめします。
即日退職できるサービスがある
退職代行サービスの中には、即日退職可能とアピールしているところが少なくありません。退職代行業者を使う人の中には一刻も早く離職したい方が多いですから、嬉しいサービスであると言えます。ですが、実際にすぐに退職することはできるのでしょうか。
まず、民法において「正社員は2週間前に、退職したいと伝えておけば退職可能」と定められています。例えば「退職届を2か月前に出すこと」などの会社規定があったとしても、民法が優先されます。
ただ、退職代行サービスが、民法を無視して企業に即日退職させる権限を持っているというわけではありません。あくまで、有給休暇を消化することで事実上の即日退職をさせてくれるというだけです。
そのため、依頼者が有給休暇を消化している場合は、即日退職はできない可能性が高いと言えます。また、有休休暇を最大限消化しても即日退職まではできないというケースもあるでしょう。
ただ、有給休暇が十分に残っているのであれば即日退職が叶う場合がほとんどです。企業側としても弁護士や労働組合が関わる退職代行サービスとは、いざこざを起こしたくないと考えるケースが大半であり、有休の消化を拒否することはまずありません。
ちなみに、即日退職の依頼をしてもしなくても料金が変わらない退職代行サービスが大半です。
次の職場への転職をサポートしてくれるサービスがある
再就職の補助をしてくれる退職代行サービスも少なくありません。ブラック企業に勤めていたなどの理由で転職活動を行う余裕がない場合でも、無理なく退職することが可能です。
また、その退職代行サービスと連携している人材派遣会業・転職エージェントを介して転職した際にお祝い金をくれるところさえあります。転職後の生活をより良いものにするためにも、使えるものはなんでも使いましょう。
退職代行サービスを利用する際の流れ
ここからは、実際に退職代行サービスを使うときの全体的な流れについて解説していきます。基本的には以下のように進んでいきます。
- 軽い相談
- 正式依頼
- 支払い
- 担当者との相談
- 退職代行サービスが退職意思を代わりに伝えてくれる
- 勤め先から退職承認が出る
公式サイトから相談する
多くの退職代行サービスは、正式な依頼の前に相談(無料)を受け付けています。メール、電話、チャットなどで相談できます。契約前の細かな確認から、全体的な流れのチェックなど、どのようなことでも教えてもらえます。
また、チャットサービスを用意している退職代行サービスであれば、基本的に24時間対応してもらえます。
相談してみないと分からないこともありますから、実際に依頼するかどうかは置いておいて、とりあえず動き出してみましょう。
正式に依頼する
退職代行に関する相談を通じて、今の状況と勤め先の詳細などについて情報共有をします。そして代行内容を承諾できるのであれば、正式な契約をしましょう。ですが、わずかでも不安や疑問が残っているのであれば、相談によってそれを解決してから契約してください。
また、本人のこれまでの職場での行動や、退職の進め方などによっては、勤め先との間にトラブルが起きる可能性もあります。
ですから、利用する退職代行サービスの業務内容などもきちんとチェックしておくべきです。料金が高くなっても良いのであれば、弁護士事務所が運営するサービスを使うことを検討する事をおすすめします。
料金を支払う
退職代行を依頼しましたら、料金を払います。銀行振込、電子マネー払い、クレジットカード決済などができる場合が多いです。ただ、銀行振込でしか払えないケースもありますから、契約を結ぶ前にしっかりチェックしておきましょう。
ちなみに、サブスク的な使い方ができる退職代行業者や、後払い制のサービスもありますから、すぐにお金を用意できない場合は探してみることをおすすめします。
担当者と打ち合わせ
退職代行サービスのほうで着金を確認したら、担当スタッフとの打ち合わせが始まります。依頼者の状況や、勤め先の労働環境・どのように働いたかなどを更に詳しく情報共有します。そして、退職意思を伝えるタイミングや内容の調整を行うことになります。
それぞれの依頼者にとって最適な方法で退職完了まで代行してくれますから、依頼者側がすべきことはほとんどありません。担当スタッフから質問があれば答えて、何か指示があればそれも聞くだけで十分です。
また、勤め先から電話がきた場合にどう対応するべきかなど、気になることがあれば、この段階で説明してもらいましょう。
退職代行サービスが企業に退職意思を伝えてくれる
退職完了までの流れをチェックしたら、退職代行が始まることになります。打ち合わせ通りの日時に担当スタッフが、勤め先に連絡(通常は電話です)を入れます。
勤め先から電話がかかってきたときは、絶対に代行サービスに対応してもらいましょう。あなた自身が応じる必要はありませんし、応じてしまえばトラブルが起きる可能性もあります。
※職場から連絡が来たときは完全に無視をして、電話などがかかってきた事実を退職代行サービスに伝えましょう。
勤め先がどのように動いてくるかまでは予想しきれませんから、退職できるまで無制限で相談可能なサービスをチョイスすることをおすすめします。
企業からの退職承認の報告を待つ
退職代行が済みましたら、勤め先からの退職承認が出るまで待ちます。承認されれば、退職のための書類があなたの家に届きます。
あとは退職届をあなた自身で書いて郵送します。返却するもの(備品など)がある場合は、それも一緒に送りましょう。
また、源泉徴収票、離職票、社会保険資格喪失証明書、年金手帳なども絶対に欠かせませんから、これらについても勤め先に確認してもらうようにしてください。
退職代行サービスに関する口コミ・評判
それでは退職代行サービスを使った人からのリアルな口コミを見ていきましょう。利用した人はどうなって、何を感じたのでしょうか。
スムーズに退職できました
退職代行サービスのニコイチを使いました。料金は2.7万円でした。サービスを利用したら一任することが可能で、勤め先の人と会うことは全くありませんでした。
私の場合、社員寮で暮らしつつ退職代行サービスを使ったのですが、何も困ることはありませんでしたし迅速に退職が完了しました。
その日のうちに退職できた
依頼した当日中に退職することができ、精神的な負担が全くありません。色々と質問しましたが全部丁寧に回答してくれたので、信頼して任せることができました。
ちなみに今回利用した退職代行サービスはNEXTです。私が退職代行業者を使ったのはこれで2度目です。
退職まであと一歩が踏み出せない方におすすめ
利用する前は四六時中ずっとモヤモヤしていましたが、いざ退職代行サービスに頼んだら15分で退職できました。感覚としては本当にあっという間です。
退職したいけれど、なかなか勇気が出ないという方は退職代行業者の利用を検討してはいかがでしょうか。
※これ以外の口コミを見ても、単に退職したいだけで残業代や有給休暇の請求はしないという場合は、スムーズに完了しやすいということが分かります。
退職代行サービスに関するQ&A
退職代行サービスについてのよくある質問とその回答をまとめました。おすすめランキング上位の業者を実際に利用する前にチェックしておきましょう。
本当に退職できますか?
経験とノウハウが豊富な退職代行サービスであれば、かなりの高確率で退職できますし、それに伴いトラブルが発生することもありません。
また、退職代行サービスの中には、退職できなかったときの全額返金システムを設けているところもあります。そして全額返金保証がないところでも、退職成功率100%なのであればほぼ問題はないと言えます。
ただし、どの退職代行サービスでも大丈夫という事ではありませんから、評判・口コミ・実績・達成率・本記事のランキングなどを確認しつつ、慎重に決めましょう。
有給消化することで即日退職できますか?
勤め先に対して有給休暇を請求することが可能なのは、労働組合や弁護士事務所が運営を行っている退職代行サービスのみです。
そうでない退職代行サービスであっても、有給休暇を使いたいと勤め先に言うことはもちろんできます。企業側もトラブルを起こしたくない場合が大半ですから、それだけで有休消化ができるケースが多いです。しかし、拒否されることがないとは言い切れません。
確実に全部の有給休暇を使ってから退職したいのであれば、請求権を有する退職代行サービスを探しましょう。
後から高額な請求をされたりしませんか?
ほとんどの退職代行サービスは、料金一律システムですから、後から予期せぬ請求をされることは基本的にありません。
ただ弁護士事務所に関しては、有給休暇や退職金の請求をしたときに、そのお金の20%ほどを成功報酬として支払うことになるかもしれません。
そのため、クリーンな退職代行サービスであっても料金が高くなるケースは少なくありません。ですから、正式に契約する前に必ずチェックし、分からないことがあれば聞きましょう。
退職代行サービスを利用しても退職金はもらえますか?
まず、勤め先のルール(就業規則)や労働契約書を確認してください。そして、そもそも退職金制度がないのであれば、当然退職金をもらうことはできません。
ですが、退職金制度のある会社の場合は、退職金代行サービスを頼っても退職金をもらえることでしょう。
退職代行サービスを使ったら退職金を出さないなどというルールを設けている企業はまずありません。
退職代行サービスを使っても離職票はもらえますか?
離職票の交付請求を行ったのであれば、会社側には離職票を発行する義務が課せられます。そのため退職代行サービスを利用していても、離職票をもらうことが可能です。
大抵のケースでは勤め先から後日郵便で送られてきます。ただ一応、離職票をもらえるようにしてほしいと退職代行サービス側にも言っておくことをおすすめします。
退職代行サービスは違法ではないのですか?
まず、一般の方が退職代行サービスを利用すること自体には全く違法性はありません。日本退職代行協会という組織も存在しているくらいです。
心配になるのはむしろ、退職代行サービス側が違法行為をしてしまわないかということでしょう。これに関してですが労働組合や弁護士が監修・運営しているサービスも少なくありません。そういった業者の場合は、法律を破ることはまずありません。
そしてトラブルを避けるためにも、退職代行サービスの業務範囲を前もってチェックしておきましょう。
ちなみに、万が一退職代行サービス側が何らかの法律違反をしたとしても、依頼者側が罪を問われることはまずありません(絶対にないとは断言できませんが)。ですが、警察や検察から事情聴取を受けることになるかもしれません。
まとめ
退職代行サービスのおすすめランキングと、サービスの内容などについて解説しました。今回具体的に挙げた退職代行サービスであれば、退職に失敗することはまずありません。料金やサービス内容を見て、合いそうな業者を選んでいただければ幸いです。
そして、絶対に有休消化や残業代・給与の申請をしたい、万が一訴えられたときに的確に対処したいなどの強い希望がある場合は、弁護士事務所を利用することをおすすめします。