第二新卒はやばいって本当?企業のリアルな本音や転職を成功させる秘訣を解説

第二新卒はやばい

第二新卒とは、新卒で入社した会社を1年未満で辞めて転職する人のことです。第二新卒の定義は会社によって異なりますが、社会人経験2年くらいまでを第二新卒として扱う会社も存在します。

そんな第二新卒に対して、「第二新卒はやばい」「第二新卒はマズイ?」と思われている方も多いでしょう。第二新卒というだけで、転職活動が不利になってしまうのかどうか心配されている方もきっと多いはずです。

この記事では、第二新卒者は本当にやばいのか、第二新卒の転職活動におけるポイントについて徹底解説していきます。第二新卒での転職を考えている方は是非最後までご覧ください。

目次

第二新卒はやばい?第二新卒の現状を解説

第二新卒者を避ける企業もありますが、今や第二新卒で転職活動する人は珍しくない存在です。近年では多様化も進んでいて、積極的に第二新卒を採用する企業も増えています。

第二新卒の数と割合

厚生労働省の調査によると、1年間で新たに第二新卒になる人は約27万人です。数だけで見ても、非常に多くの人が新たに第二新卒になっています。

また、大卒者の就職後3年以内の離職率は31.2%となっており、大卒者の10人中に3人が卒業後3年以内に離職していることがわかります。つまり、第二新卒は珍しくない存在であると言えるでしょう。

参考:「新規学卒者就職率と就職後3年以内離職率」より
参考:「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」より

第二新卒の退職・転職理由は?

転職理由としては、「自分に合った会社に入社したい」と回答する人がほとんどです。

憧れていた業界や企業に就職できたとしても、実際に働いてみて理想とのギャップを感じることもあります。仕事の向き・不向きもわかってくるため、より自分に合っている会社に入社したいと思うことが主な転職理由です。

企業から見た第二新卒採用のメリット・デメリット

会社からみた第二新卒採用のメリット・デメリットについて解説します。

会社側からみた第二新卒採用のメリット

まずはメリットを解説します。

メリット1 柔軟性があり、呑み込みが早い

第二新卒は、仕事のやり方や考え方などで変なクセがついていません。前職の期間が短いため、新しい会社のやり方に馴染みやすく、入社後に教育しやすいことが好意的にみられているようです。

前の職場の仕事のやり方に慣れすぎているとクセが抜けず、新しい仕事のやり方に切り替えるのが難しいため、フレッシュで呑み込みの早さに期待できることが第二新卒のメリットと言えるでしょう。

メリット2 社会人としての最低限のマナーや常識が備わっている

第二新卒は、短い期間とはいえ社会人経験があることから社会人としての最低限のマナーや常識が備わっていると考えられます。

新卒はまず社会人としての基本的なスキルを身に付ける研修が必要です。第二新卒は研修という手間が省けることから、積極的に採用している会社もあります。

会社側から見た第二新卒採用のデメリット

次にデメリットを解説します。

デメリット1 すぐに退職してしまうと思われる

第二新卒のデメリットは、前職の在職期間の短さから「採用してもすぐに退職する可能性がある」と思われてしまうという点です。

またすぐに辞めてしまうのではと不安に思われないように、前職で得た経験や自分の得意分野を転職先でどのように活かすのかをしっかりと会社にアピールしましょう。

デメリット2 即戦力にならない

第二新卒は社会人としての基本的なスキルを身につけているとはいえ、即戦力を期待されることはほとんどありません。当然、転職者の中には第二新卒ではない正社員歴3年以上の方もいるため、即戦力を期待する会社からはデメリットとして捉えられます。

第二新卒がやばいと感じた社員のエピソードを紹介

近年、第二新卒は決して珍しい存在ではなくなっていますが、第二新卒者に対して悪いイメージを持っている会社があるのも確かです。ここでは第二新卒者がやばいと社員のエピソードを紹介します。これらを反面教師として是非参考にしてみてください。

「教えてもらって当たり前」という受け身な態度がやばい

最近は“言われたことだけをやる”、“教えない先輩が悪い”という受け身な態度の第二新卒が多いです。

このように、「仕事のやり方は教えてもらって当たり前」という受け身な態度の第二新卒者が増えてきているようです。仕事をこなしているからとはいえ、「教えてもらって当たり前」という向上心の低い受け身な態度では上司もがっかりしてしまいます。怠慢な態度で仕事をしていると、会社の人と良い関係を築くことはできないでしょう。

いただいている対価に見合う仕事ぶりや自ら学ぼうとする積極的な姿勢、指導してくれる上司に対して敬意を持つことが大切です。

前職の退職理由が曖昧なのがやばい

前職の退職理由が曖昧ではっきり言えない第二新卒者が多いです。

このように、第二新卒の中には前職の退職理由をはっきり言えない方もいるようです。利己的な退職理由の場合、採用に影響することを恐れて曖昧な答え方をしてしまいがちです。

中には、前職の退職理由に噓をついて会社に入社しようとする人もいますが、入社後に嘘がばれてしまう可能性もあります。嘘をついていたことがばれた場合、信用を失ってしまう可能性があるため、嘘の理由を言うのは避けましょう。

採用後、短期間で退職してしまうからやばい

入社後、数か月で退職してしまう人もいた。辞め癖がついているのではないか…

このように、第二新卒で入社が決まったのに、短期間で退職してしまう人も多いです。中には、「思っていた会社と違った」「仕事が自分に向いていない」という理由で入社後すぐに退職してしまう人もいます。

はじめは仕事が自分に向いていないと感じる人でも、仕事のやり方を試行錯誤することで改善し仕事を楽しく思えることもあり、向き不向きの見極めは非常に難しいです。

仕事でつまずいた時には、すぐに諦めずに別のやり方を模索してみるのもいい手でしょう。ただし、本当に向いてない場合もあるので、どうしてもダメなら別の仕事を探しましょう。辞め癖がついてしまうと後々後悔することになります。まずは、自分なりに仕事のやり方を工夫してみることが大切です。

社会人としてのマナーがないからやばい

正しい敬語を使えない第二新卒もいます。社会人として正しい敬語を使うことは必須です。

このように、正しい敬語を使えないという第二新卒もいるようです。仕事をする中で、正しい敬語を使うことは欠かせません。例えば、他社のクライアント相手に適切な敬語を使えない場合、クライアントも気分を悪くするでしょうし、会社としての損失を招く可能性もあります。

もし、あなたが敬語に対して不安を感じているのであれば、本で勉強したり、講習会に参加したりして、自信を持って正しい敬語を使えるようにしておきましょう。

第二新卒はやばいと言われないための転職を成功させる秘訣

転職を考えている第二新卒の人に転職活動を成功させる方法をまとめました。

転職までのスケジュールを把握する

転職活動を始める前にすべきことは、転職活動の大まかな流れを理解しておくことです。転職するにあたって必要となる大まかな手順と期間は、以下のスケジュールを参考にしてください。

転職のスケジュール
  • 自己分析と応募先企業の情報収集(約1ヶ月)
  • 応募してから選考に進み内定を得るまで(約2ヶ月)
  • 内定から退職をするまで(1ヶ月)

転職エージェントを使わずに転職サイトを利用して自分で転職活動を進める場合、自己分析や応募先企業や業界の情報収集は退職前からなるべく早めに対応することが重要です。また、内定が出たら現職の退職手続きをしますが、退職を申し出てから退職日まで1ヶ月を要する会社もあります。転職活動が速やかに進んでも3~4か月は必要だと考えて、余裕をもって行動しましょう。

自己分析をする

転職活動に自己分析は必須です。自分の得意なことや苦手なことを具体的に考えることで希望職種や企業選びの参考にすることができます。さらに、やりたいことや将来のビジョンを明確にすることで、面接を受ける際にも自信をもって志望動機を答えることができ採用担当者にも信頼感を与えることができます。自己分析の流れとしては、以下の流れで自己分析を進めましょう。

自己分析の流れ
  • 自分の得意ことや苦手なことを思いつくまま紙に書き出す
  • 得意なことに注目する
  • 得意なことを再認識し、目指す職種や企業を選ぶ際に参考にする

第二新卒におすすめの転職エージェント

第二新卒を評価してくれる環境で転職活動を行えば、第二新卒であることがむしろ有利に運ぶ場合もあります。転職サイトを利用して自分だけで転職活動を進めるのが不安という方は、就職支援サービスを利用するといいでしょう。以下でおすすめの転職エージェントを紹介します。

リクルートエージェント

大手転職エージェントであるリクルートエージェントの求人数は業界トップクラスを誇ります。今まで45万人以上の転職成功実績があり、プロのキャリアアドバイザーによる履歴書・職務経歴書などの書類添削から面接対策まで徹底した対策を受けることができます。国内最大級の転職エージェントのため、全国に拠点があり、地方在住の方も安心して利用することができます。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、「20代向け転職エージェント第一位」の実績をもつ20代への支援を強みとした転職エージェントです。マイナビグループが誇る豊かな求人情報の中には、大手や優良求人など質の高い求人も多くあります。マイナビエージェント経由限定の独占求人も多くあるので、一度登録してみると良いでしょう。

会社にとって自分を採用するメリットを伝える

転職活動の際には、転職したい会社に「採用するメリットがある」と思わせることが重要です。自分の長所を伝える人はたくさんいますが、強みを活かした企業での活用方法までアピールすることで、採用担当者の印象に残りやすくなります。

また、学生時代に取り組んだことやボランティア活動で培った経験を活かしてどのように会社に貢献したいかを伝えるのも良いでしょう。

dodaエージェントは、リクルートエージェントやマイナビエージェントと並んで国内最大級の転職エージェントとして知られています。プロのキャリアアドバイザーが10万件以上の求人情報から求職者の希望にマッチした求人を紹介、手厚い面接対策までサポートしてくれます。「何から始めれば良いの?」「自分の強みってなに?」といった悩みでお困りの場合は、是非登録してみてください。

第二新卒に関するQ&A

第二新卒についてよく聞かれる疑問についてQ&A形式で確認していきましょう。

会社側に第二新卒を採用するメリットはある?

第二新卒は会社からすると、社会人としての基礎的なマナーはある程度身についていることや前職の在籍期間の短さから、新しい会社のやり方に馴染みやすく入社後に教育しやすいことが魅力です。「会社側から見た第二新卒採用のメリット・デメリット」を参考にしてみてください。

第二新卒がやばいと言われる理由は?

第二新卒の方の中には、入社した会社の社員から「やばい」と思われてしまう場合があります。「第二新卒がやばいと感じた社員のエピソードを紹介」で触れていますが、社会人経験があるのに正しい敬語が使えない・何度も短期間で辞めてしまう・向上心がなく受け身な第二新卒者がいることから、あまりよい印象を持たない会社も存在します。

第二新卒は門前払いされる?

第二新卒者を門前払いする企業ばかりではありませんが、避ける企業も存在することは確かです。ですがアピールの仕方次第で、書類審査や面接で採用担当者に好印象を与えることは可能です。転職エージェントを使えば、転職活動中の方へ履歴書添削や面接対策などのサポートを受けることができます。会社へのアピール方法がわからず不安な方はぜひ就活エージェントを利用してみてください。

第二新卒はやばいは本当?まとめ

第二新卒に悪いイメージをもつ会社が存在することは確かですが、第二新卒を採用するメリットを感じている会社もあります。第二新卒としての転職を考えた際は、徹底した計画・準備をしておきましょう。

「やばい」と言わせないように、しっかりと準備をして転職活動に臨み、「チャンス」を掴みましょう。

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