ITエンジニアやSEとしてフリーランスで働きたい!独立したい!という方が現在急増しています。
しかしながら、いきなり独立しても案件を受注できないこともしばしばです。なぜならば、企業に属して積み上げた実績と、テレワークでの実績が同等には評価されにくいからです。
ITエンジニアやSEのフリーランスの場合、ほとんど実績がなかったとしても自分で「独立しました」と言ってしまえば独立ができてしまいます。そういった実力の伴っていないフリーランスも数多く存在するため、フリーランスでの経験が正当に評価されにくいケースがあります。
そこで今回は、テレワークの求人を探しているエンジニアやSEに向けて、事前に注意すべき6つのポイントをご紹介させていただきます。企業に勤めながらテレワークを行い、フリーランスとしての実績を積むためのコツもご紹介させていただきます。
もちろん独立ではなくとも、正社員や派遣としてテレワークを行いながら、副業としてキャリアアップも図ることも可能ですので、そのような方にも参考にして頂けるかと思います。
テレワークの求人に応募する際に必要なスキル
テレワークの求人に応募するには、大きく分けて3つのスキルが必要になってきます。
- 自己管理ができるか
- コミュニケーション能力は?
- コツコツ行う作業に適性があるか
これらはどれもテレワークとして採用する際に、企業が重視する点です。一般的な会社勤めでは当たり前の項目のように感じるかもしれませんが、テレワークにおいても非常に重要なスキルになります。ここでは、テレワークにおいて必要なスキルについて詳しくご紹介していきます。
1.自己管理ができるか
当然ですが、テレワークでは監視する上司がいません。ですので、タスク管理はもちろん、スケジューリング能力も必須となってきます。はっきりいってしまえば、テレワークはさぼりたい放題です。
逆を言えば、その誘惑に打ち勝つことが大前提として成り立つ働き方になります。自宅で仕事をしていれば、いつでもテレビが見れます。いつでもスマホでゲームができます。もちろんお酒だって好きな時間に飲むことができてしまいます。
それらの誘惑から自分1人の力で打ち勝ち、作業を行う事が必要となってくるのです。自己管理能力と自己を律する精神力は、テレワークを行ううえで非常に重要なスキルの1つとなるでしょう。
2.コミュニケーション能力は?
コミュニケーション能力は、テレワークを行う際は軽視されがちですが、企業からすれば非常に重要な点です。なぜなら、常に社内にいるわけではない働き手と、少ない時間でより効率的にコミュニケーションをとらなければならないからです。そのため、テレワーカー側にも高いコミュニケーション能力が必要となります。
会社勤めをしているのであれば、分からないことがあった際は上司や同僚に相談ができます。しかしながら、テレワークを行う際は身近に助っ人がいない状況で作業を行わなければなりません。
ですので、メールや電話・ビデオ通話など限られた時間で的確なアドバイスを求める必要があります。当然レスポンスに時間がかかることも視野に入れ、行動をする必要があります。さまざまなことを前倒しで進めていくことも、円滑なコミュニケーションを取るために重要になってくるのです。
3.こつこつ行う作業に適性があるか
ITエンジニアやSEは、デザイナーなどのクリエイターとは違い、案件のほとんどは自宅にいながら一人で行える作業が前提条件となってきます。そのため、一人黙々とパソコンと向き合いながら、毎日のように似たような作業を繰り返すことができるのかも重要な資質となってきます。
もちろん企業によっては扱う分野も多岐にわたり、そのような仕事内容にならない可能性もありますが、先ほど述べたように基本は単純作業が中心となってきてしまうでしょう。その点を理解した上で、求人を探すことが重要となってきます。
自分一人で集中して作業ができているうちはよいのですが、一人で作業をしているとどうしても孤独感を覚えてしまうことも多くなります。テレワークで働くためには、こういったメンタルヘルスの問題に対しても人一倍敏感な方が向いています。求人を探す際は、自分がこつこつ行う作業に適性があるのかどうかを見極める必要があるのです。
ITエンジニアやSEならではのポイント
ITエンジニアやSEとしてテレワークで企業勤めをする際の注意点と、必要とされるスキルを見てきました。少し自分には無理かも?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、次はITエンジニアやSEとしてのテレワークを目指す強みを解説していきます。
4.テレワークはチームで働く場合も可能
チームの種類も様々ですがここでは2種類に分けて解説していきます。
企業のホームページ作成を行う混成チーム
それではパターン1の混成チームからみていきます。
企業のホームページを作成するチームがあり、チームリーダーの監督者、広報や企業内情報を担当する方、ホームページを作成するエンジニアの3名でのチームと仮定します。
この場合、エンジニアとして働く皆さんはテレワークでも十分な仕事を行う事ができるでしょう。
ホームページを作成する際には、まずリーダーが目指す大枠があります。そして企業紹介のページや、商品・サービスの宣伝ページの作成。それらをまとめるサイト自体のデザインや細かな設定なども、専門的な知識を持ったエンジニアにしかできない作業です。
もちろんこれらの専門的な部分に関して、チームのメンバーに細かな相談をする必要性は少ないはずです。ですので、必要な情報のやりとりはメールなどでのデータ管理のみで済みますし、細かな修正に関しても同様に対応することができます。
大きなプロジェクトを専門分野ごとにそれぞれが担当して行うチーム
それではパターン2の専門チームの場合です。
ソフトウェアの作成などで、それぞれが担当する箇所を決めながらチームで作業を行う場合があります。この場合でも、在宅で十分なパフォーマンスを発揮することが可能です。
例えば、コードを書く際は、ほかの人と協力して作業を行うという場面はあまり発生しません。
そのため、必要な場合だけ互いに連絡を取り合えば、互いに専門知識があるので、チームとして協力できるようになります。
このように、仕事の内容によってはテレワークでも十分な成果を上げることも可能ですし、「出社する」という無駄な時間と労力を省くことができる分、より時間を有意義に活用することが可能になります。
5.自分の強みを明確にする
続いてITエンジニアやSEとしてテレワークを行う際に重要な点となる、自分のアピールポイントの明確化です。これができなければテレワークとして案件をこなすことが難しくなり、仕事が見つかっても低賃金での雇用となる可能性も大いにあります。
テレワークで働くメリットは、無駄な時間とストレスを省けることです。しかしながら「働く」以上、より高単価な労働を心掛けたいものです。その為にも、自分の強みを理解することから始めてください。エンジニアとしてのスキルはもちろんですが、先に挙げたように、企業が求める人物像を超えることで、より魅力的な人材になることもできます。
例えば、決められた納期よりも必ず1週間早く納品を行うと、評価は高くなるでしょう。それは企業としての不安をいい意味で裏切ることにより、高評価を得るという一つのテクニックにもなります。
また、例えばプログラミングの言語についても、1種類だけ対応するのではなく複数の種類に対して理解があれば仕事の幅が大きく広がります。そのような複数種類の言語を扱えるようになるためには、やはり勉強が不可欠です。テレワークの場合は、勉強をするための時間も自分の裁量で取ることが可能です。テレワークは、空いている時間の使い方次第でその後のキャリアも大きく変わってくるといえるでしょう。
6.大企業を選ぶべきか中小企業を選ぶべきか
求人の応募先は、あなたが求めるゴールや働き方に照らし合わせて、決めていく必要があります。コツコツと作業を行う事で安定した収入を得たいと思うなら、テレワークが急激に加速している大企業で働くことも可能です。
また中小企業から始めて、色々な仕事と向き合いながら実績を積み、フリーランスで働く。もしくは大企業にキャリアアップを行うという形もとれるかと思います。
逆に中小企業で自分の裁量を大きく持ち、自分が主導のプロジェクトを任せてもらうなど、やりがいのある仕事をテレワークで行うようなことも十分に可能です。まずは、テレワークを目指す理由を明確化して、その中で最適解を導き出してください。
まとめ
ITエンジニアやSEとしてテレワークで求人を探す際の注意点を6つに分けて解説してきました。ここで重要となってくるのは、働き方とイメージのギャップです。フリーランスで働くことと、テレワークで企業に勤めるというのは、働き方として同じように見えても全くの別物です。
それは、企業人としてある程度のラインを企業が保証していること、これが重要なカギとなります。フリーランスは独立していますが、テレワークで企業に勤める場合は勤務形態も多種多様に存在します。ですので、在宅やカフェなど場所や時間に縛られることなく働きたいと考えられている皆さんにとっては、将来像を明確にすることでどちらの働き方を目指すのかは変わってきます。
また、テレワークは自分を律して、自己管理がしっかりできているということが前提の働き方となります。自己管理を疎かにして働いていると、甘えてだらけてしまうようなことも多くなってしまいます。そうならないためにも、テレワークで働く際は自己管理を徹底することが最も重要です。是非とも今回の記事を参考に、皆さんにとっての最良の求人を見つけてください。