経験や年齢不問!?タクシー運転手に転職する場合に知っておきたい適性とは?

タクシー運転手は、年齢に関係なく未経験でも活躍しやすい職業です。しかし、体力的にきつい、収入が少ないイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。しかし、タクシー運転手の適正や努力を惜しまなければ、一般企業より高額収入を得ることも夢ではない世界でもあります。しかし、その一方で、タクシー運転手は、独特の勤務体系と給与体系をとっているため、転職する前に事前に知っておかなければ、ギャップに感じてしまい転職に後悔の気持ちを持ってしまい兼ねません。転職に後悔しないために、タクシー運転手の実態を知っておく必要があります。

この記事では、タクシー運転手に転職する前に知っておきたい業界事情や仕事内容、適正などを一挙に解説いたします。

タクシー運転手へ転職の前に知るべき業界事情 

タクシー運転手に転職を考えているなら業界についても知っておきましょう。 
タクシー業界は、リーマンショック以降に利用者が激減しましたが、それ以降は、利用者数は安定したものの、需要の減少が続きました。そのため、政府はタクシーの需要喚起・利便性の向上、乗務員の増加を目的とした、「初乗り運賃引き下げ」と「相乗りタクシーの実証実験」の施策を打ち出したのです。 

そのほか、タクシー業界では新しいサービス生まれてきています。IT技術を導入した配車システム、キッズタクシーや介護資格のある乗務員が行う「ケアタクシー」、ワンランク上の接客サービスが受けられる「エキスパート・ドライビング・サービス(EDS)」などが参入してきました。IT技術による進歩、新サービスの参入など、まだまだこれから発展が考えられる業界なのです。 

転職前に知りたい!タクシー運転手の仕事について 

転職を考える前に、タクシー運転手の仕事についても知っておきましょう。 
タクシー運転手の仕事内容をはじめ、勤務体制や気になる年収などご紹介します。 

タクシー運転手の仕事内容

タクシー運転手の仕事は、乗客が指定する目的地まで安全に送り届けることです。無線やアプリなどから依頼を受け乗客の送迎を行う場合以外は、駅・ホテル・病院などに待機して「客待ち」をする、走行中に乗客を迎えるなど、自分で集客を行います。 乗客を送迎する仕事が終了したら会社に戻り、車両の洗車と1日の売り上げを納金します。 

タクシー運転手の勤務体制

タクシー運転手の勤務体系は、「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」の3つの働き方があります。

昼日勤

「昼日勤」は、一般サラリーマンと同じような勤務体系を思い浮かべるかもしれませんが、AM7:00~PM4:00または、AM8:00~PM5:00までという乗務時間となります。休憩時間は原則1時間で、出勤はシフト制(22日〜24日乗務)です。昼日勤のメインターゲットは、法人や病院などに通う高齢者になる傾向があります。 

夜日勤

「夜日勤」は、昼日勤とは逆の夜間勤務の働き方です。常務時間はPM6:00~AM2:00、PM7:00~AM3:00となり、休憩は原則1時間です。出勤は昼日勤と同様シフト制(22日〜24日乗務)になります。メインターゲットは、終電を逃した人や繁華街に向かい人たちです。 

隔日勤務

「隔日勤務」は、タクシー業界の主流となる勤務体系です。タクシー会社によって規定は異なりますが、基本的に「昼日勤」と「夜日勤」の乗務を2日勤務した後、休暇となる働き方です。勤務時間は20時間程度で休憩時間は3時間となります。常務日数は月に11日~13日ほど。どの時間帯でもドライバーが不足しないように設定された勤務体系です。 

タクシー運転手の年収

タクシー運転手の給料は歩合制であるため、年収も個人の売り上げによって左右されます。また人口によっても左右される職種であるため、地域によっても差ができてきます。全国平均年収は348万円、東京に限ると全国平均年収470万円になります。タクシー運転手として成功している人は、年収約700万円稼いでいる人もいます。自分の工夫や頑張りによって年収が変わってくるので、その点て言うと、夢のある仕事だとも言えるでしょう。 

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タクシー運転手の転職は未経験でもOK 

タクシー運転手は、未経験でも転職が可能な職種です。多くのタクシー運転手は未経験からスタートしており、研修や教育プログラムを充実しているため、未経験でも安心して就業することができるのです。 

必要な資格は? 

タクシー運転手になるには、未経験でも転職は可能ですが運転に必要な「普通自動車第二種運転免許」が必要になります。「普通自動車第二種運転免許」とは、旅客を運送する目的で、旅客自動車を運転する場合に必要な免許のこと言います。 

「普通自動車第二種運転免許」取得には、「普通自動車第一種運転免許」を取得してから3年過ぎていることが条件であり、自動車教習所で試験に合格すれば免許を取得できます。 
試験費用はタクシー会社によって負担してくれるところもあるので、事前に確認しておくようにしましょう。

年齢制限は? 

タクシー業界は年齢問わず転職が可能な業界です。その理由は、高齢でも働ける環境であることが理由の1つとしてあります。よくタクシー業界に定年がないという話を聞きますが、タクシー業界は法令で労働年齢に定めがないため、安全に運転できる判断能力などがあれば高齢でも働くことが可能です。 

しかし、実際には定年を設けているタクシー会社もあります。定年の基準となる年齢は会社によって様々な規定を設けられていますが、だいたい65歳前後に設定している会社が多い傾向にあります。長く続けたいと考えている場合、会社の定年が何歳で定められているか確認するようにしましょう。 

タクシー運転手へ転職して後悔しないために 

タクシー運転手へ転職して失敗したと思う人の声も聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。転職を失敗と考えた要因は具体的にどのようなことなのでしょうか。 

体に負担がかかる 

タクシー運転手への転職に失敗したと考える要因として体の負担があります。 
タクシー運転手の勤務体系でもご紹介した通り、タクシー運転手の勤務時間は長時間であり、夜勤や日勤を繰り返す生活リズムとなるため、体調を崩しやすくなります。さらに、長時間運転席に座ったままの体制での乗務になります。足腰に負担がかかり辛くなってしまうケースも少なくないのです。 

このような要因から、タクシー運転手の勤務時間のこともあり、「辛そう」「ブラック企業が多そう」というイメージがありますが、厚生労働省よりタクシー運転手の労働時間等の改善が求められています。そのため、以下規定により勤務時間は厳しく管理されているため、労働時間を違反することは少ない傾向にあることを覚えておきましょう。 

<タクシー運転手の労働規定>

  • 1ヶ月の乗務時間は原則262時間までとし、労使協定があるときには、1年のうち6ヶ月までは270時間まで延長が可能。 
  • 隔日勤務の拘束時間は21時間以内。また、勤務終了後20時間の休息時間を設けること 

ストレスがかかる

タクシー運転手は、接客業であるため、乗客と接して仕事していかなければなりません。タクシー運転手が乗客として接する客層は様々で、酔っ払い客や悪質なクレーマーなども相手にしなくてはなりません。そのため、乗客とのトラブルに巻き込まれやすく、ストレスがかかってしまうケースが少なくないのです。

ストレスが溜まってしまった場合は、先輩ドライバーや同僚などに相談してみましょう。同じ悩みを抱えている仲間同士、トラブルの出やすい通りや、客層の悪い地域など教えてくれる可能性があります。

体調が収入に影響する

タクシー運転手の給与は歩合制になるため、体調を崩して1日でも出勤できない日があると、給与に大きく影響を及ぼします。頑張った分だけ収入もアップする点は、やりがいのある給与制度と言えますが、売り上げが伸びない場合は収入も充分でない厳しい世界であるため、「想像とは違った」と転職失敗に感じてしまう人も少なくないようです。

収入を上げるためには、乗客が集まる場所や時間帯を調べる、イベントの開催日時を調べておくなど、日々の努力が欠かせないのです。

タクシー運転手へ転職するための適性チェック

タクシー運転手として活躍する人には共通点があります。運転が好きであることはもちろんのこと、以下のような特徴を持った人は、タクシー運転手として活躍でき適性があると考えられます。

気配りができる 

タクシー運転手には、気配りができる人が向いていると言えます。 
年配者や体が不自由な人、疲れているサラリーマンや観光できている人など、タクシーには様々な乗客がいます。年配者や体が不自由な人は乗車にも手助けが必要です。ビジネスで乗車している人は車内で通話をすることもあるでしょう、静かな環境を望む人も多い傾向にあります。また、旅行者は大荷物であるためトランクに荷物を載せる必要があります。このように、乗客の状況に応じた気配りができる人はタクシー運転手で活躍できる人なのです。 

研究熱心である

タクシー運転手は、乗客が指定する場所へ送迎しなければならないので周辺地理に詳しいと有利です。また、少しでも多く乗客を取るには配車率などを意識しなければなりません。効率良く乗客を取る方法や、人が集まる道、乗客を乗せやすい場所など、独自で研究し実践しなければ、収入は増えてゆきません。そのため、研究熱心である人の方が、タクシー運転手には向いているといえるのです。 

体調管理ができる 

体調管理ができることもタクシー運転手に必要な要素と言えます。 
不規則な勤務時間であることから、体調を崩しやすい傾向にありますが、食事に配慮する、体力をつけるためスポーツジムへいくなどの体調管理ができると、日々の勤務の負担が少なくなります。また、同じ姿勢が続く勤務であるため、時間を見つけ体をほぐすなど日々のケアも必要です。体調管理はタクシー運転手にとって最も重要だと言えるのです。 

まとめ

タクシー運転手は、定年までが長く60歳過ぎても働ける職業です。業界的にもIT技術の導入や新サービスの参入が活発になっているため、運転手にとっても働きやすい環境となるだけでなく、今後の可能性も充分にある業界です。さらに、自分のやる気次第で高収入を得ることもできるため夢のある仕事でもあります。 

しかし、体力面、精神面など少しでも不安がある場合は、実際にタクシーの運転手さんに話を聞く、体験入社をするなど自分なりに研究をするようにしましょう。