転職用履歴書の証明写真の撮り方は、普通の写真と違って気を使いますよね。企業に好印象を与えるために笑顔で撮ってもいいのか、髪形や服装はどうすればいいのか不安になる方も多いでしょう。
また、写真のサイズはどのようにすればよいのか、貼り方で注意しなければならないことは何か、考え出すときりがなく、不安が募ってしまいがちです。
写真は第一印象を左右するものであるため、採用に大きく関わります。企業から好印象を持ってもらうためにも、転職用履歴書の写真に関する疑問を解消しましょう。
転職履歴書の証明写真の撮り方
転職履歴書の証明写真には服装、髪型などマナーがあります。それを理解しておくと、書類審査で有利になるはずです。
写真はその人の第一印象です。そのため、マナーを理解していないことで実際に会う前から勉強不足または常識がないと思われてしまうことにつながりかねません。
そこで、転職履歴書の証明写真を撮る際に、最低限気を付けるべき注意点についてご紹介します。
服装や髪型は?
- 前髪は目にかからないような長さにする
- ヘアスタイルはアレンジをしすぎないようにする
- 普段の恰好で撮らない
- ジャケットやシャツを着用する
- ネクタイをつける(男性)
- 髪が長い場合は結ぶ(女性)
- ナチュラルメイクを心がける(女性)
- 清潔感を重視する
- 普段メガネをかけている人は、可能な場合コンタクトをつける
- メガネを使用する場合、インパクトの強いメガネはできるだけ避ける
写真は「その会社にふさわしい人材」であることを端的にアピールする資料です。自分が他人からどう見られているかを意識したうえで、写真を撮るようにしましょう。
基本的に、転職履歴書の証明写真の撮影では個性や華やかさは求められません。清潔感と真面目さをアピールするのがベストです。
女性は髪の長い人が多いですが、おろしたままだと髪の傷みが目立つことがあり、だらしない印象を与えてしまいます。清潔感を出すために、髪は結ぶようにしましょう。
メイクについても見栄えを気にして濃くするよりも、薄い方が企業から好まれる傾向にあります。また、メイク以外にもヘアアレンジ、メガネ、服装は華美なものではなく、シンプルなものにすると好印象を与えることに繋がります。
写真サイズや貼り方は?
履歴書に貼る写真のサイズは、【縦4㎝×横3㎝】と決められています。
サイズが合っていないと、どんなに映りが良くてもマナーを知らないと思われることもあります。多くの履歴書には写真の枠がありますが、その枠より小さい場合には枠線が露出し、全体的に汚いという印象を持たれてしまうでしょう。
逆に枠線よりかなり大きい場合でも、何枚もある履歴書の中で1枚だけ写真が大きくなるわけですから悪目立ちしてしまいます。
また、ノリの付けすぎ、付けなさすぎにも注意です。ノリを付けすぎるとはみ出してしまい、と小さなホコリやカスがつくことで雑な印象を与えてしまいます。逆に付けなさすぎで四隅が浮んでしまうと剥がれてしまい、写真を紛失してしまうかもしれません。
写真を貼る際には、スティックのりがおすすめです。粘着力は弱いですが、はみ出さないように塗ることが容易なため、しっかりとのり付けすることで剥がれず綺麗に写真を貼ることができます。
そのほかの注意点は?
- 真正面を向いて撮る
- 写真の裏に名前を記入する
- 背景の色は水色・白・グレー
- 3か月内に撮影したものを使用する
- 少し口角を上げる程度にし、歯を見せないように笑う
これらのことに気をつけるだけで、写真の印象を大きく変えることができます。基本的なマナーを押さえることができれば、写真においてマイナスな印象を与えることは少なくなるでしょう。
男女別!転職履歴書で好印象を与えるポイント
転職履歴書の写真によって、書類選考を勝ち抜けるかどうかが決まるといっても過言ではありません。履歴書にどんなにいいことが書かれていても、写真の印象が悪ければ落とされてしまうこともあるのです。
履歴書に貼る写真は、顔映りや見栄えよりも「会ってみたい!」と思わせることが大事です。証明写真の撮り方は、男性と女性でポイントが変わってきます。
ここでは、男女別に好印象を与えるコツをご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
男性の場合
- 襟を立てない
- 短髪で清潔感がある
- スーツの色は黒か紺
- 姿勢良く、正面を向く
- ピアスをつけていない
- 髪の色が明るすぎない
- 顔に角度をつけていない
- ネクタイを真っすぐにする
- ネクタイの柄が派手ではない
- 寝ぐせを整えて清潔感のある髪にしている
- 口を閉じているが口角がキュっと上を向いている
- 前髪が目にかかっておらず、分けるか横流しにしている
男性は基本的にスーツで撮ります。猫背の方は、写真でもわかってしまうことがあるため、背筋をピシっと真っすぐにし、歯が見えない程度に口角を上げます。
表情は少し微笑むようにしましょう。背筋を伸ばして表情が生き生きとしているだけでも、自分に自信があるように見え、企業には好印象を持ってもらいやすいでしょう。
また新卒とは違い転職時の履歴書なので、スーツの着こなしも意外とみられています。スーツの着こなしひとつで、社会人経験がどの程度あるか分かってしまう場合もあるため、スーツの着方、ネクタイの位置や柄など、注意するようにしましょう。
女性の場合
- スーツの色は黒か紺
- 髪色が明るすぎない
- 前髪が長い場合、横に流す
- 髪の毛が長すぎる場合は結ぶ
- 胸元が開きすぎていない
- ナチュラルメイクをしている
- アクセサリーをつけていない
- 上目遣いではなく正面を向いている
- 正面に向かって背筋を伸ばして座っている
- 口は閉じているものの、口角が上がっている
- インナーは白いブラウスなどシンプルなものにする
女性はアイメイクを濃くしがちですが、転職用の証明写真を撮る時は、ナチュラルメイクを心がけましょう。濃いマスカラやアイラインは派手な印象を与えてしまうため、写真撮影の時は控えましょう。
女性に関しても転職時の履歴書では、特に落ち着いた印象を与えられる方がポイントが高くなると言えます。
男女ともに写真館の利用がおすすめ
履歴書用の証明写真を撮る時は、自撮りやスピード写真、写真館といった選択肢がありますが、最もおすすめなのは男女ともに写真館です。
値段は少々高めですが、証明写真よりも格段にクオリティの高い写真を撮ることができるためおすすめです。プロの指導のもと撮影できるため、きれいな仕上がりになります。また、有料で写真の修正をできる場合があるため、普段の自分よりもずっと印象が良い写真を撮ることも可能です。もちろん写真のデータを貰うこともできます。
写真館のデメリットは、自分で撮る証明写真機よりも料金が高めであることや時間が多少かかることでしょう。しかし、そのデメリットを補って余りあるほど、写真館の証明写真は効果を発揮します。
男女別!証明写真でやってはいけないこととは?
証明写真を撮る時にもマナーがあります。これらは絶対にしてはいけない!というような暗黙の了解もあるのです。
もしそのルールに沿っていなければ、書類審査で不合格になってしまうかもしれません。ルールやマナーを軽視した結果、書類の段階でふるいにかけられてしまうような可能性も十分にあるのです。
そうならないためにもここでは、男女別に証明写真の撮影でやってはいけない注意点をご紹介します。
男性の場合
- 茶髪
- パーマ
- ロン毛
- ネクタイをしない
- 整髪料を使い過ぎる
- 前髪が目にかかっている
- 寝ぐせのような無造作なヘアスタイル
- ツーブロックやモヒカンなど、派手な髪形
企業はあなたがビジネスシーンとして通用する風貌かどうか、写真で見極めます。特にスーツの着こなし、髪形は清潔感を左右する部分なので、不快感を与えないようなセットをしましょう。
また、明るい髪色やパーマがかった髪だと、チャラチャラしている、慢心があるようにみられてしまいます。そのため、清潔感や真面目といった印象をあたえるためにも、避けるようにしましょう。
女性の場合
- テカりを抑える
- すっぴんで撮らない
- プリクラの写真を使わない事
- 目立つアクセサリーは控える
- 胸元が空きすぎないようにする
- 色の濃いアイシャドウやリップ、つけまつげを避ける
派手なメイクは悪目立ちしてしまいますが、だからといってすっぴんで写真撮影するのもマイナスです。メイクをすると顔色をよくすることにつながるため、健康的な印象を与えます。そのため、濃いメイクは避け、健康的に見えるナチュラルメイクを意識しましょう。
また、ピアスやネックレスなど、目立つアクセサリーも避けるようにしましょう。
男女ともにやってはいけないこと
- 明るい髪色
- 私服で撮影
- 派手な色の服装
- 怒ったような表情
- スナップ写真を貼る
- 歯を見せて笑っている
- 髪が顔にかかっている
- 角度をつけてとっている
- 規定のサイズに合っていない写真を使う
社風や職種によっても、どのような写真まで許容できるかというのは企業ごとに異なります。しかし、どの会社でも真面目そうで清潔感のある人材は好印象であると言えます。
写真でそのような印象を与えるようアピールしましょう。
まとめ
男女ともに、ビジネスシーンにふさわしいファッションや髪形、表情で証明写真を撮るようにしましょう。男性と女性とでは気を付けるポイントが異なりますが、共通していることもあります。
- 顔の向き
- 姿勢・表情
- スーツの着方
- 清潔感のある髪型
- 清潔さや真面目さをアピール
上記のようなことに気を付けて、あなたがビジネスシーンでも好印象を与えられる人材だとアピールしましょう。相手に一緒に働きたい、一緒に会社を盛り立てていきたいと思わせることが、写真を撮る上で最も重要なポイントになります。
履歴書の中身ももちろん重要ですが、印象のいい写真はかなり高得点です。上記でご説明した撮り方を参考に、ぜひ好感度の高い証明写真を撮ってください。