看護師へ転職するにあたり、まずは看護師の転職に特化した転職サイトへ登録する人が多いのではないでしょうか。
しかし、今や転職サイトは1つだけではなく、複数のサイトが存在しています。そうした背景から、転職活動を効率よく進めるため、転職サイトを複数登録している人が多いのです。
一方で、転職サイトを複数登録することに対し懸念を抱いている人、複数登録で問題が発生しないのかなど不安を抱えている人もいるのです。実際に看護師転職サイトへ複数登録した方が良いのでしょうか。
この記事では、看護師転職サイトに複数登録するメリットとデメリットをはじめ、ベストな登録数などをご紹介いたします。
看護師転職サイトは複数登録するべきか?
看護師転職サイトは複数登録すべきなのでしょうか。実際に、転職経験のある看護師を対象としたアンケートを元に、転職サイトの利用状況と成功率などをご紹介いたします。
看護師の転職サイトは多い?
マイナビやリクナビなどの大手転職サイトの他に、業界に特化した転職サイトも登場しています。看護師についても同様です。看護師の転職サイトに関しては、以下のような代表的サイトがあります。
- レバウェル看護
- マイナビ看護師
- ナースではたらこ
- 看護roo!
- 看護師ワーカー(旧 医療ワーカー)
- ナース専科(旧ナース人材バンク)
- 看護プロ
- MCナースネット
- Nsキャリア など
看護師に特化した転職サイトだけでも数百社のサイトがあり、それぞれ求人数・サポート内容に関しても大きな違いがあります。
転職サイトは複数登録で転職成功率がさらにUP
転職サイトに登録すると転職成功率は高くなる傾向があります。そのため、転職サイトをたくさん登録すればするほど、転職成功率が上がると思いがちですが、一概にそうとは言えません。
実際に、転職活動を登録者数した人の成功率をみていきましょう。
- 1社登録 63.7%
- 2社登録 69.8%
- 3社以上登録 56.5%
転職サイトは多く登録すれば成功率が上がる訳ではないようです。最も成功率が高いのが2社登録となります。転職サイト複数登録のデメリットやリスクも軽減され、メリットも得やすいため2社登録が丁度良いと言えるのです。
看護師転職サイトに複数登録するメリット
看護師転職サイトへの登録は、転職の成功率をあげることがわかりました。転職活動を成功に導く、複数登録することで得られるメリットとは、以下のような3点が挙げられます。
求人情報を幅広く得られる
転職サイトに登録すると、看護師に特化した多くの求人情報を得ることができるだけでなく、ハローワークなどでは公開されていない非公開求人なども見ることができるのです。
転職サイトは個々で独自の求人を出しています。そのため、複数登録することでより多くの求人を見ることができ、より自分の希望にあった病院を見つけやすくなるというメリットがあります。
また、病院によっては「人手不足」「管理職を求めている」などの理由から、非公開求人を出すケースもあります。その非公開求人は、転職サイトで情報を得ることができ、より多くの求人を見つけることができるようになります。
さらに付け加えると、サイト上にある膨大な求人は、サイトの検索機能で絞り込みなどを行えるため、時間もかからず求人を探すことができ、仕事をしながら転職活動もしやすいのです。転職サイトの複数登録をすることで、効率よく転職活動を行うことができるようになります。
多角的な視点で求人を見れる
転職サイトを複数登録することで、多角的な視点で求人を見ることができ、自分にとって満足のいく転職先を見つけやすくなります。
転職サイトには、求人情報の他、サイト運営会社編集部のコメント、口コミ情報などを見ることができます。例えば、AサイトとBサイトで同じ求人を閲覧した時に、AサイトとBサイトでの視点で求人情報が得られるため、より客観性を持って求人を見ることができます。
さらに、転職サイトへ登録することで、コンサルタントがつく場合、コンサルタントの意見や情報を得ることができます。コンサルタントによっても持っている情報や意見が異なるため、より広い視野で求人を見ることが可能になるのです。
複数の転職サポートが受けられる
転職サイトへ登録することで、コンサルタントより以下のようなサポートを受けることができます。
- キャリアカウンセリング
- 求人探し
- 求人の応募手続き
- 面接の日程調整
- 給与・ポジションの交渉
- 雇用契約書の確認
- 入職関連手続き
受けられるサポートサービスは、転職サイトにより異なるため、複数登録をすることで受けられるサポートサービスの幅を広げることができます。それにより、転職活動もスムーズに行うことができるようになるのです。
また、同じサポートであっても、コンサルタントの知識量や専門性によって変わってくる可能性があります。コンサルタントとの相性もあるため、転職サイトを複数登録しておくことでコンサルタントを選べるようになるメリットもあります。
看護師転職サイトに複数登録するデメリット
看護師転職サイトへ複数登録することで、デメリットも生じてきます。主なデメリットとして以下2点が挙げられます。
管理が大変
転職サイトを複数登録することによって、管理が大変になるデメリットがあります。
転職サイトが異なる場合、コンサルタントが全ての応募状況を把握することができません。そのため、自分で日程調整や進捗状況などを管理して転職活動を行なって行かなければなりません。
また、転職サイトが異なることにより複数の担当コンサルタントがつくことになります。そのため、コンサルタントからの連絡が多くなり、混乱するケースもあります。混乱を防ぐためにも管理を徹底しなければならなくなるため、管理が負担になる可能性が高いのです。
コンサルタントとの連絡が増える
転職サイトを活用して転職活動を行う場合、様々な企業に併願して応募していきます。転職サイトへ複数登録する場合、より多くの求人に応募できるメリットもありますが、複数起用の選考進捗状況を把握していかなければなりません。
企業によって選考フローも異なり、応募から内定までのスピードが異なります。自分の選択肢を増やすためには、なるべく同じタイミングで選考が終了するようなスケジュールを組むと良いでしょう。
進捗状況をコンサルタントへ伝えることで、他社の状況を配慮し、スケジュールを急いでもられる可能性があります。そのため、コンサルタントへこまめに進捗状況を伝えていく必要が出てきてしまうのです。
転職サイトに複数登録でトラブルはないのか?
転職サイトを複数登録することでトラブルはあるのでしょうか。転職サイトを複数登録することで以下のようなトラブルが発生する可能性がありますが、いずれも管理を徹底すれば防ぐことができます。
重複応募があると心証が悪くなる
転職サイトを複数登録することで発生するトラブルとして、重複応募があります。別々の転職サイトから応募があれば、管理・把握ができていないと、応募先企業からの心証が悪くなる可能性があります。
重複応募を避けるためにも、応募した企業をしっかり把握しておくようにすることでトラブルを防ぐことができます。
手が回らなくなる
転職サイトを複数登録することで、情報量と連絡量が膨大になり、コンサルタントへの連絡がおろそかになってくる可能性があります。それにより、コンサルタントとの信頼関係は薄れていき、転職活動がスムーズに運ばなくなる可能性があります。
また、面接日程調整など早めに連絡しなければならない連絡が遅くなることで、選考が遅くなったり、最悪の場合、他の候補者に決まってしまう危険性もあります。
看護師転職サイトを複数登録の組み合わせ方
看護師転職サイトを複数登録してより転職活動を成功に導くためには、組み合わせ方も工夫していかなければなりません。基本的には、お互いのサイトの強みが重複しないような組み合わせで登録するようにしましょう。
ここでは、看護師転職サイトの重複登録でおすすめの組み合わせを2通り紹介いたします。
求人数の多いサイト×特化型サイト
求人数の多い転職サイトと、特化型サイトへ登録する組み合わせです。
例えば、病院やクリニックなど総合的に求人数が多い転職サイトに登録したら、2つ目はクリニックに特化した転職サイトに登録するようにします。
自分の希望に合う特化型のサイトだけでは、自分の可能性を狭めてしまう可能性があります。自分では思ってもみなかった可能性を見つけるには、求人を幅広くみていくと効率的です。
なお、求人数が多いサイトと特化型サイトを活用して転職に成功したい方向けにおすすめの看護士転職サイトを紹介しているページもありますので、気になる方はそちらも参考にしてください。
求人数の多いサイト×サポート力のあるサイト
求人数の多いサイトと、サポート体制が整っている転職サイトの組み合わせです。
求人数の多いサイトで幅広く求人を探しつつ、サポート力のある転職サイトを活用して、より幅広く情報を入手することができます。
転職活動を初めて行う人は、より手厚いサポート体制が付いていたほうが、転職活動もスムーズに行えるので、サポート力に特化したサイトを組み合わせるかたちがよいでしょう。
まとめ
看護師の転職サイトは複数登録することで、求人の幅が広がり、自分にあった求人が見つかりやすくなるだけでなく、転職の成功率も上がり、スムーズに転職活動することができます。
転職サイトへは、個人情報が流出するのではと心配する人も多いようですが、ほとんどの転職サイトは個人情報の取り扱いには細心の注意を払っているため、安心して利用できるでしょう。
しかし一方で、転職サイトは複数登録することでトラブルやリスクが発生する可能性があります。そのトラブルを避けるためにも複数登録する転職サイトの数は最低限に抑えなくてはなりません。
転職成功率からみても、転職サイトの登録数は2~3社がベストです。
転職サイトが2~3社であれば、応募企業や進捗を管理もしやすく、手が回らなくなるというトラブルを回避することができます。また、担当のコンサルタントも少人数となるため、連絡も苦なく取りやすくなるでしょう。
自分に合う転職サイトを複数選び、管理を徹底した上で、転職活動をスムーズに進めるようにしましょう。
おすすめの看護士転職サイトが知りたいという方は、「転職.jp」の編集部が看護師892人を対象に行った独自アンケートの結果をもとに、作成したランキングがございますので下記のページも合わせてご覧ください。