ウィズコロナ時代、採用面接をWebで実施している企業も増えてきています。PCで接続をする方が安定していると考え、採用面接をスマホで実施することに危惧する人も多いのではないでしょうか。
実は、近年ではWeb面接をスマホで受けている人も増えています。スマホはPCと違い手軽に起動・接続ができる点、高画質・高音質で接続できる点が魅力的で、あえてスマホを選択しているのです。
しかし、スマホを利用するにあたり、ちょっとした配慮に欠けてしまったことで相手に悪い印象を与えてしまうケースもあります。
相手に悪い印象を与えないために、スマホでWeb面接を行う上で、注意しなければならない点があります。この記事では、Web面接をスマホで受ける際の注意点を9つご紹介します。
Web面接のスマホ利用状況
Web面接をスマホで受けている人はどのくらいいるのでしょうか。
WEB面接システム「インタビューメーカー」の利用調査によると、デバイス別利用比率は、スマートフォン60.9%、PC36.2%、タブレット2.9%という結果が出ています。
つまり、半数以上の人がWeb面接でスマホを利用しているのです。Web面接でスマホを利用することに問題はなさそうです。しかし、会議ツールによってはスマホ対応していないものもあるため、事前に確認が必要になるでしょう。
Web面接のスマホ利用するメリット・デメリット
なぜ多くの人がPCではなく、Web面接でスマホを利用しているのでしょうか。Web面接でスマホを活用するメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
Web面接でスマホを利用するメリットは2つあります。
起動の速さと、画質・音質の高さです。スマホはPCと違い、起動までに時間がかからず、アプリを起動すれば即座にツールを立ち上げることが可能です。
カメラとマイクも内蔵されており、最新機種であればPCよりも高画質・高音質が期待できます。カメラやマイクのクオリティは、相手に与える印象を左右するため、良い方を選ぶようにしている人が多いようです。
デメリット
Web面接でスマホを利用するデメリットは、PCに比べ画面が小さいことが挙げられます。
画面が小さいことで、相手の表情が読みにくく、スムーズなコミュニケーションが取りづらくなってしまいます。
面接に限らず、相手の表情を見ることはコミュニケーションに欠かせない要素なので、性能の高い画質や音質でカバーする必要があるでしょう。
スマホでWeb面接を受ける9つの注意点
スマホでWeb面接を受ける注意点1:事前にツールをインストールする
Web面接をスマホでスムーズに実施するためには、事前に会議ツールをダウンロードしておく必要があります。必要な会議ツールは企業側から指定されるため確認しておきましょう。
ツールの利用が初めての場合、アカウントを作成する必要があります。アカウントを発送する際にはアカウント名を本名に、プロフィール写真は証明写真に設定しておくと、企業側も本人確認がしやすくなります。
スマホでWeb面接を受ける注意点2:電波環境を確認
スマホでWeb面接を受ける場合、安定したWi-Fi環境での場所で接続するようにしましょう。
インターネット環境の安定基準として、20Mbps以上の速度環境で接続するようにします。
インターネット速度は、「速度テスト」などのツールを利用すれば測ることが可能です。参考にしてみてください。
スマホでWeb面接を受ける注意点3:本体を固定する
スマホでWeb面接を受ける際は、本体が動かぬようしっかり固定するようにしましょう。
手に持った状態だと、手ブレするため、相手に不快感を与えるだけでなく、腕が入り、肩に力が入るため高圧的に映ってしまう可能性があります。リラックスして面接に臨むためにも、スマホホルダーなどに固定させるようにしましょう。
固定する際には、カメラフレームに自分の顔から肩までが入り、目線と同じ高さに位置にします。本体は傾けず、地面から垂直になるように気をつけましょう。
スマホでWeb面接を受ける注意点4:マイク付きイヤホンを利用する
スマホに接続するマイク付きイヤホンは、音声を入りやすく、雑音をシャットダウンできます。
また、有線イヤホンの場合、Bluetoothのイヤホンに比べ接続トラブルも少なく、Web面接には最適なアイテムです。
イヤホンの紐は相手に見えていても差し支えありません。Web面接開始前は、画質と一緒に音声を確認しておくようにしましょう。
スマホでWeb面接を受ける注意点5:使用中アプリを閉じる
Web面接開始前に、起動中のアプリを終了しておくようにしましょう。
アプリを起動したままにしておくと、メモリ不足の影響で支障を生じ通話に影響が出てしまう可能性があります。
また、最悪の場合、強制終了となってしまう恐れもあるため、通話前に必ず全て終了しておくようにしましょう。
スマホでWeb面接を受ける注意点6:通知を切っておく
アプリやメール、SNSなどの通知を切っておくようにしましょう。
スマホでWeb面接を受けている最中、通知音が鳴ってしまうと相手にも聞こえてしまい、「常識がない」と捉えられてしまう恐れがあります。また、マナーモードにしていてもバイブ音は相手にしっかり聞こえています。
そのため、事前に通知設定をオフにしておくか、サイレントモードに設定するなどの対策を忘れずに行うようにしましょう。
スマホでWeb面接を受ける注意点7:充電を満タンにする
面接前にスマホを充電しておくことも重要です。
うっかり電源量が少ない状態で接続し、充電切れにより強制シャットダウンしてしまったとあれば、普及までに時間がかかり、先方にすぐに連絡することができず、そのまま面接も終了となってしまう恐れがあります。
事前に充電量を確認し、充分でなければ充電しておくようにしましょう。また、面接時間が長くなるようであれば、充電しながら面接を行うなど対策を取っておくと良いでしょう。
スマホでWeb面接を受ける注意点8:服装を整える
スマホでWeb面接を行う場合、こちらは小さいスマホ画面であるため、見にくさがあります。しかし、先方はPC画面で接続しています。スマホ画面で気づかなくても、相手には細部まで把握されている場合があるのです。
画面上からでも相手の服装の乱れは目につきやすいもの。対面面接と同じように、Web面接であっても服装に気を使うようにしましょう。
スマホでWeb面接を受ける注意点9:目線を意識する
PCの場合、カメラは画面の真上に位置しているケースが多く、相手と目線が合わせやすくなっています。
しかし、スマホを横向きに固定するとカメラ位置がずれ、正面を見ていても相手からは違うところを見ているように映り、よくない印象を与えてしまう恐れがあります。カメラに目線を固定し、相手の表情を見るために画面に目線を送りながら、面接を受けるようにしましょう。
まとめ
Web面接でスマホを活用する場合、高画質・高音質などのクオリティ面に期待が持てますが、その高いクオリティを生かすためには、注意点を留意しWeb面接を行う必要があります。固定位置や接続環境などを誤ってしまうことで、相手に悪い印象を与えかねないのです。
面接本番を迎える前に友人などの力を借り、テスト接続を行うことをオススメします。Web面接で面接官に好印象を与え、不便なく面接を進めるようにしてください。