テレワークの求人を探す場合、テレワーク未経験の方が事前に知っておきたい9つのこと

テレワーク求人未経験

近年、子供の育児や親族の介護など、家にいなければいけない生活と仕事を両立するために、出社することなく業務を行うテレワークが推奨されています。

テレワークのメリットや良い部分がフォーカスされることで、漠然とテレワークをやってみたい、経験はないけれどテレワークで働いてみたいと考えている方も増えているでしょう。

しかし、実際にはテレワークよりも普通にオフィスに通勤して働いた方が良い部分もあるため、プラスの部分とマイナスの部分を両方しっかり理解しておくことが重要になります。

この記事ではそんなテレワークを行う上で、未経験の方が事前に知っておくべき9つの点をご紹介していきたいと思います。

目次

テレワークの現実とは?

日本国内では実際にテレワークとして働いている労働者は全体の9%程度と言われています。この数字はアメリカの約20%と比べてかなり低い水準です。その理由として日本は長年、年功序列や終身雇用といった会社への帰属意識が強い文化が挙げられるでしょう。

このように、日本ではチームとして仕事を行うことが重視されていたこともあり、個人で業務を行うテレワークが馴染んでいないと言えるのです。一方で新型コロナウイルスの流行により、国内でのテレワーク需要も急速に拡大しています。

テレワークをしてみたいと考える方も数多くいらっしゃると思いますが、ここからは意外と知られていないテレワークの現実について、詳しく見ていきます。

自由な時間が増えるわけではないことも多い

1つ目の点として、自由な時間が増えるわけではないことを理解しておきましょう。

テレワークというと在宅で、時間に縛られず業務を行えるという様なイメージがあるかと思います。しかし、テレワークになったからといって業務量が減るわけではなく、自分自身でスケジュール管理を行う必要があります。

そのため、今までは会社で業務の管理をされていたものを自ら行う必要があるのです。そういった点で自律性や自己管理能力が必要となります。

昼間のうちにサボってしまった、なんとなくダラダラと仕事を進めてしまったという方は、仕事を終わらせることができずに深夜まで残業が続いてしまうようなこともあるでしょう。

自己管理と仕事のペース配分の能力をオフィスにいるとき以上に求められるのが、テレワークの環境です。

オンオフのスイッチが切り替えにくい

2つ目の点としてオンオフのスイッチが切り替えにくいことが挙げられます。

テレワークでは上司や同僚等と面前で業務内容の相談をすることがありません。その中で自宅で働くとなると仕事とプライベートを分けることが難しくなり境界が曖昧になります。

仕事に集中できないことにより業務が遅れてしまうことも考えられるため、趣味や娯楽等の物を身の回りから遠ざけておき、スマートフォンなどは業務上必要最低限の利用に制限することが大切です。

また、業務に集中するためにSNSやゲームなどの通知を切っておくことも良いでしょう。

自分を律して自己管理がきちんとできない方には、テレワークで働くことは難しい場合も多いと言えます。

余計なストレスが増えることもある

3つ目は今までとは違ったストレスが増えることもある、という点です。

テレワークになると外出する機会が減りがちになり、同じ姿勢でパソコン操作を続けることになり、目の疲れや肩こり等の原因にもなります。そういった点から仕事の合間に散歩をしたり、立ちながら仕事をしたりすることも大切です。

また、自宅で仕事を行えることで育児や親族の介護等と並行することが可能である一方、仕事に集中できないことでストレスが溜まってしまうことも挙げられます。

さらに、子供の学校が休みの場合もあり、子供がうるさくて集中できないということも家庭によっては考えられます。

そういった点から、テレワークによる普段とは違ったストレスに悩まされることもあるのです。

テレワーク未経験で戸惑うこともある


以前までは会社や同僚とともに業務に取り組んでいた方がテレワークで取り組むと、仕事の進め方が全く違うために戸惑うことも多くなっています。

普段とは異なる働き方により上手く仕事に取り組めないこともあるでしょう。

テレワークを行うことによって戸惑う点についてご紹介します。

今までの仕事に無駄が多かったことを痛感する

今までの仕事に無駄が多かったことを痛感することも、戸惑ってしまう点のひとつです。例えば今までは仕事をするために出勤していたものの、テレワークとして働くことでその時間や交通費が必要なくなる等が挙げられます。

その他にも以前は遠方の企業や個人宅へ出向いていたところを電話やメール、ビデオチャットなどに変更したことで今までかけていた時間が必要なくなることもあります。

また、IT業界の企業では全社員を在宅勤務に変更したのにも関わらず、売上や経営に全く影響が出なかったことでオフィス自体が必要なのか議論している様な例もあります。こういった点から会社で働くより、テレワークの方が仕事の効率が良くなる可能性もあるのです。

自由すぎて仕事を進めにくいこともある

テレワークでは、自由すぎて仕事が進めにくく、戸惑ってしまうこともあるでしょう。

普段の仕事では上司や同僚の目が届くため、作業の順番や重要度に間違いがあれば方向性の指示を受けるなど、ある程度どの作業を行えば良いかわかるかと思います。

一方でテレワークの場合、長年テレワークとして働いている場合は問題ないかと思いますが、あまり経験がない方の場合、どの作業から取り組めば良いか迷ってしまう可能性もあります。その結果、作業に入る前の段階で時間がかかってしまうことで、効率性が落ちてしまうこともあるでしょう。

このようなことにならないように、テレワーク歴が短い場合は、上司などに疑問点や進め方について分からないことが無いように確認してから、作業に取り組むことが大切です。

また、テレワークの方が、より綿密な報連相が求められる場面も多くなります。報告や連絡をする癖がついていない方は、テレワークになることで上司からの評価を下げてしまうようなことも考えられるため、しっかりと連携を取るようにしましょう

孤独感を覚える場合もある

普通の勤務の場合には、勤務時間内では同僚と関わり、アフター5から飲みに行ったりコミュニケーションを取ることも必要になります。

しかし、テレワークではそういったコミュニケーションを取ることは少なくなります。また一人暮らしの場合は家族との関わりもないため、孤独感を感じてしまう場合もあることも押さえておくべきポイントです。

孤独な時間が増えることで、自分でも知らないうちに精神を病んでしまうようなことも考えられるでしょう。

メンタルヘルスのケアをしっかりと行うことも、テレワークを続けていくためには重要になってきます。

テレワークと会社

会社に出勤して作業を行なっていると、その会社に属していることがはっきりと実感できるでしょう。しかしテレワークになると会社との繋がりが薄くなってしまうため、会社に属しているにもかかわらずフリーランスの様な感覚に陥ってしまいます。

また、他部署や他人との関わりが少なることで将来こうなりたいといったキャリアプランが見えづらくなってしまう側面もあるでしょう。

そのため、会社側はテレワークをどのように活用するべきか悩んでしまうこともあるでしょう。テレワークを導入することによって、会社と従業員の関係性がどうなっていく可能性があるか解説していきます。

勤怠管理が行われているのか不安

会社に出勤する場合、朝9時に出社して夕方6時に帰社するという様に、ある程度働き方に決まりがあり、タイムカードやパソコンで勤怠管理を行なっているかと思います。しかしテレワークでは勤務時間や休憩時間などの把握が難しい傾向があります。

そのため、努力が正当に評価されないのではないかという思いに駆られてしまうこともあるのです。

また、作業量のバランスが難しいため、本来残業が必要な業務量を担当することもあります。そういった際に残業が反映されるのか、正当に評価されているのかという不安からモチベーションが下がります。

過干渉なタイプの会社もある

会社側からすると、従業員がテレワークで真面目に取り組んでいるか確認することは難しいと思います。

そのため、従業員の働きを監視するためにビデオチャットや電話などを常時繋いでおく会社もあります。すると従業員は会社から監視されており、信頼されてはいないという気持ちになってしまうこともあるでしょう。

また、テレワークの良さである自由度の高さを阻害することにも繋がるので、会社によってはテレワークのメリットをなくし、デメリットにしか感じない様な場合もあるでしょう。

社員を信頼していない、過剰に縛り付けようとする環境に置かれてしまっている場合は、勇気をもって一度上司などに相談をしてみることも必要になってきます。

環境を生かせるかは会社次第

例えば介護業界、飲食業界などでは利用者やお客様との接することが前提となるため、テレワークを導入しようにも出来ないでしょう。

また、ビデオチャットや電話で成り立つ様な仕事でもターゲット層のお客様が高齢者の場合、直接会って話をしたいという方も多くいるかと思います。

そういったことから会社や業種によってはテレワークに向いていなかったり、導入できないケースもあります。

結局のところ、テレワークを導入できるか否か、また導入して使いこなせるか否かは会社次第の部分も大きいのです。

まとめ

この記事ではテレワーク未経験の方が事前に知っておきたい9つの点を紹介しました。

テレワークとして働くことは思っているほどハードルが高くない一方で、安心して在宅勤務やテレワークで働いていくために、また仕事の効率をより上げていくために、以上の9つの点に注意していただきたいと思います。

実際に始めてみてギャップが大きくないように、この記事である程度把握をしていただければ幸いです。

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